今回は、シセイカルテ導入の背景やシセイカルテを使用した感想について岡山県岡山市にある船橋歯科医院の船橋院長にお話を伺いました。
船橋院長、よろしくお願いします。いつもシセイカルテをお使い頂き、誠にありがとうございます。最初に貴院の特徴を教えていただけますでしょうか。
子供の育成矯正治療に特に力を入れています。
現代では柔らかいものしか食べないお子様や姿勢の悪いお子様が多く、約半数のお子様が不正咬合(歯並びが悪い)と言われています。不正咬合で顔のバランスが崩れると、鼻呼吸が難しくなり口呼吸が増えるため、本来鼻呼吸で防がれる細菌の侵入を許してしまい、体が弱くなることが知られています。
本院ではこうした症状をブラケットを使用せず、マウスピース型の矯正器具と口腔筋のトレーニングなどを通して治療しています。
光で歯の型採りができる口腔内スキャナー・iTeroを導入しており、矯正後の歯のイメージをご確認いただけるほか、治療経過を分かりやすくご確認いただけるようになっています。
貴社では以前から姿勢分析のサービスを探していたとうかがっています。
その中で、今回シセイカルテの導入を決められた理由を教えていただけますでしょうか?
面倒な準備や、操作できるようになるまでの慣れが不要だったためです。
通常、新しいものを導入する際は、運用時のコストが増えたり、ツールをスムーズに使用できるまでに時間がかかったりするため、どうしてもスタッフからの抵抗を受けがちです。
しかし、シセイカルテは準備~分析まで数分で終わり、誰でもすぐに使用できることからトライアル時点でスタッフも抵抗なく受け入れてくれました。
また、分析用の機器の装着がいらず、動いてしまってなかなかいうことを聞いてくれない小児患者の分析にも使いやすそうだった点も魅力的でした。
シセイカルテのなかで、特に使いやすいと感じている機能などはございますでしょうか?
小児患者を対象に使用していることから、保護者の方が特に気にされやすい未来姿勢や歩き方の推定の表示機能をよく使用しています。
表示されるアバターに患者さんの特徴がわかりやすく表れているため、「確かにこんな歩き方をしている」と興味をもっていただけることが多いです。
また、アバターは視覚的に理解しやすく、保護者の方だけではなくお子様自身も興味を持ってくれるため、なぜ治療が必要なのかを説明し、納得してもらうのに役立っています。
今後シセイカルテを使って取組みたい事はありますか?
年単位の長期的なスパンで小児患者の成長を観察していきたいと考えています。
平成30年から、診療報酬の改定により0~15歳までの患者さんが口腔機能発達不全症と診断された場合、1年間治療の観察をして変化を確認できれば当該の治療を保険診療の対象とできるようになりました。
この変化の観察のために患者さんの口腔内や顔貌の写真撮影を行うのですが、同じタイミングでシセイカルテを使用し、姿勢にも変化が起こっていることを伝えていきたいと思っています。
姿勢はすぐに変化するものではないので、長期的なスパンで患者さんの変化を観察しつつ、比較機能をうまく活用して歯列矯正による姿勢へのよい影響を実感していただけたらと考えています。
最後になりますが、今後シセイカルテに期待することはありますでしょうか?
治療院やスポーツジムと連携するための仕組みやコミュニティがあると、さらにシセイカルテを活用できると思います。
歯科医院では咬合と姿勢との関係の説明、矯正治療での姿勢改善はできますが、姿勢や姿勢の悪さによる痛みを改善するストレッチやトレーニングの指導をするのは難しいです。
シセイカルテを使用している他業界の方を紹介できる仕組みがあると、そうしたストレッチやトレーニングについて詳しく教えてくれる場を提供できるため、よりシセイカルテでのご案内がしやすくなると考えています。
また、日本は諸外国と比べて姿勢に対する意識が低く、実際に姿勢の悪い人が多いといわれています。遺伝や環境によるのではなく、意識を変えていければ姿勢を改善でき、改善できると様々な良い影響があるのだということについても、こうしたコミュニティから発信していけるとよいのではないでしょうか。
船橋院長、本日はお忙しいなか、本当にありがとうございました。
船橋歯科医院さまは、子供の育成矯正治療のほか、歯を削らない審美治療など出来るだけ低侵襲かつ低コストで受けられる自費治療メニューも豊富に提供されています。
育成矯正治療や審美歯科治療にご興味のある方は、下記リンクよりお問い合わせください。
<船橋歯科医院公式HP>
http://www.funahashi-shika.com/
<アクセス>
JR吉備線「備前三門」駅より徒歩5分
登壇者紹介
船橋歯科医院 船橋 洋一院長
2007年に先代の船橋達天氏が設立した船橋歯科医院を継承し、院長を務めている。歯を削らない審美資料法・スーパーエナメルの開発者であり、数多くある治療法の中でも医療の本質を見極めた治療法を提供することを目標に、審美的かつ機能的かつ低侵襲な診療を行っている。