シセイカルテ導入の背景やシセイカルテを使用した感想について、熊本県菊池郡菊陽町で健康経営サポートに力を入れている合同会社onePlus様にお話をお伺いしました。
今回取材にご協力してくださったのは、合同会社onePlus様にて理学療法士・健康経営アドバイザーとしてご活躍されている後藤様。
シセイカルテを導入してから1ヶ月程度経過したということで、「 企業の健康経営サポートに対してどのような影響があったのか 」 導入前の背景から導入後の効果まで赤裸々に語っていただきました。ぜひ最後まで、ご覧ください。
後藤様:合同会社onePlusでは、理学療法士である我々が企業を訪問し、健康経営のサポートを行うといった事業をしております。訪問先である企業の業種はコールセンター・マッサージ店舗・介護施設・就労支援施設・保育園など様々で、各企業に福利厚生として導入していただいております。
私たちは、そこで働く従業員様の腰痛・肩こり(それに伴う頭痛)などで仕事がはかどらない(労働生産性が低下している)、今は何の症状もないが仕事のパフォーマンスを落とさないための予防として、問診・評価・施術などを行っております。
結果、労働生産性は向上し、無駄な残業もなくなればワークライフバランスの向上にも寄与するため、労使双方のお役に立てるとの想いで事業を展開しております。
後藤様:現在、企業には福利厚生として1時間単位で入らせていただいており、問診から施術まで1人の従業員様に対して最低でも15分程度。従って、1時間で見られる従業員様の数は4人が限界。
問診では、実際に身体を見たり、どのような場面で腰が痛むのかなど詳しい状況をヒアリングしているため、どうしても時間がありません。
そこでシセイカルテを導入すれば、少しでも早く姿勢の評価ができ、実際に目で見て確認することで、口でお話するよりもずっと従業員様にわかってもらえるのではないかと思い導入を検討しました。
また、私たちは企業に対して長く継続していただくことを願っています。
シセイカルテでは、姿勢に対して点数でも評価してくれるので、「 次はもっと点数をあげよう 」などの意識が従業員様に芽生えてくると考えています。
その点数アップの意識を持ってもらえることで、従業員様が実際に運動・ストレッチに取り組むことで、より効果が期待できると考えシセイカルテの導入に踏み切りました。
後藤様:基本的な使い方としては、従業員様の初回評価時に使っています。
また、最近ではイベントのような形で、「 姿勢評価だけでもしませんか 」と呼びかけをし、忙しい従業員様でも姿勢分析を行えるような取り組みにも活用させていただいております。
弊社は企業様の福利厚生として現場に入らせていただいているため、原則従業員様全員が受けられるようにする必要があります。しかし、従業員の皆さんが相談できる時間がある訳ではなく、例えば保育園の迎えで忙しい人など就業後にすぐ帰宅しなければならない人がたくさんいます。
そこで、「せめて姿勢分析だけでもして欲しい」という思いから、2,3分程度で姿勢評価ができるシセイカルテを活用させていただいております。基本的に従業員様は、身体の不調に気づいていません。
だからこそ、姿勢分析を行い現在の身体の状態に気づいてもらい、予防してもらうことが大切だと考えています。シセイカルテであれば、手軽に簡単に姿勢分析を実施できるので、従業員様に対して健康に対する意識づけをするために非常に役立っています。
後藤様:シセイカルテを導入することによって一番得られた効果は、評価を受けた従業員様が自分の姿勢の悪さに気が付き、「 どのように改善したら良いか 」 「 どのように過ごしたら良いか 」など、姿勢に気をつけようという意識が芽生えたことです。
例えばシセイカルテで姿勢評価をみた従業員様の多くは、「 私って猫背なんだ 」「 右肩が下がってる 」などと気が付き、驚きのリアクションをされる方が多いです。
また、シセイカルテの機能にある未来姿勢をお見せすると、「 こんな爺ちゃん婆ちゃんいるよね 」 「 このままじゃダメだね 」と、健康維持の大切さに自ら気づいてもらえます。
これはシセイカルテのAIの精度が高いことが大きいでしょう。
そして、悪い姿勢に従業員様自らが気づくことにより、今後どうしたら良いかと聞いてくれます。例えば「 パソコンの高さはこれで良いですか 」 「 どんなストレッチをしたら良いですか 」など健康意識の高まりが感じられました。
私たちがお相手させていただく従業員様の多くは、基本的に健康な方が多いです。だからといって、決して体の状態が悪くない訳ではありません。
まだ肩こり・腰痛などの不調が現れていないだけの可能性もあり、そのタイミングで悪い状態に気がついて予防に取り組むことが大切です。だからこそ、手軽に評価できるシセイカルテは、身体のメンテナンス運動に関心のない方の動機付けのツールとして役立っていることは間違いありません。
後藤様:今後もシセイカルテをどんどん広めていきたいと考えています。その中で、今後シセイカルテに求めるのは、企業の健康診断でも使えるよう協会けんぽ・健康保険組合などと連携が行われようになることです。
今では、健康経営という課題は様々な研究が行われており、肩こり・腰痛が企業に及ぼす損失は、1週間あたり4.6時間とも呼ばれています。[注1]
もし時給1,000円の人が100人働いていた場合で計算してみると、46万円もの損失を出していることになります。この4.6時間という時間は、仕事が捗らなかった時間です。
きっと、この時間を埋め合わせるために、休みの日に働いたり時間外労働をする方も多いでしょう。するとワークライフバランスが崩れ、家族と過ごす時間が減ることになります。
このような事態を招かないためにも、もっと企業が健康経営に対して取り組む意識づけの1つとして、シセイカルテが協会けんぽ・健康保険組合の適用対象として、取り入れてもらえるようになれば良いと思っています。
そのほか機能面では、「 座位姿勢のみの撮影でも点数評価できるようになること 」 「 おすすめエクササイズのバリエーションが増えること 」なども、今後改善に期待しております。
[注1]Stewart, W.F.,et al.JAMA. 2003;290(18);2443-54.
取材にご協力いただいた、合同会社onePlus様およびご回答いただいた後藤様、本当にありがとうございました。合同会社onePlus様は、経済産業省が掲げている健康経営という課題に対して、正面からぶつかり、各企業の従業員様の健康サポートに取り組まれています。
健康経営に関して課題を感じている企業は、ぜひ下記のリンクよりお問い合わせください。
<合同会社onePlus様 HP>
https://health-oneplus.com/
お話を伺った方
合同会社onePlus 理学療法士・健康経営アドバイザー 後藤 晃宏 氏
弊社代表が健康経営のサポートをしたいとの熱い想いを持っていましたので、 外資系保険マンとして企業が抱える問題にも関心のあった私が入社し、その事業を任せて頂くことになりました。 健康経営アドバイザーとして、15年の経験を活かしていこうと思っています。