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シセイカルテで新たな気づきを得る – ピラティススタジオKLAR様

「ピラティススタジオKLAR(クラール)」は、「身体から心をクリアに!」をコンセプトに、自分と身体と向き合って本来あるべき状態への「気づき」を大切にする、プライベートレッスン専門のピラティススタジオです。

2023年2月の開業と同時にシセイカルテを導入してくださいました。その導入背景やご活用方法、導入によって得られた効果について、 KLARを立ち上げられた久永様にお話を伺いました。

姿勢と成果の可視化で「気づき」を作る。比較画面の使いやすさが導入の決め手

― まず最初に、貴スタジオのこだわりについて教えてください。

久永様:KLARは、何より「気づき」を大切にしているスタジオです。ピラティスを通して自分の身体と向き合う時間をつくり、身体の良くない癖や「この姿勢が心地よい」という感覚に気づいていただくきっかけをつくりたいと思っています。

そのために、お客様が「気づく」ことができる環境を整えています。例えば、身体の小さな変化や感覚に「気づく」ためには落ち着いた環境、集中できる環境が必要なので、KLARのスタジオは一般的なスタジオと比べてかなりゆったりと使っています。これくらいのスペースがあれば4~5名のレッスンを同時にすることもできますし、利益だけを考えるとそうすべきではあるのですが、KLARだと同時レッスンは最大2名様まで、またインストラクターは必ず1対1でつくようにしています。

シセイカルテも、お客様の「気づき」のきっかけになればと思って導入を決めました。姿勢分析結果は、レッスン時に撮影するレッスン・エクササイズの様子の動画とともに、レッスン後にLINE公式アカウントから個別にお送りしています。動画については毎回のレッスンで撮影するので、レッスン後には必ずLINEをお送りしている形になりますね。レッスン中だけ気をつけるのではなく、せっかく気づいた感覚を家でも思い出して、正しい姿勢、動きについて意識いただく機会を増やせたらという思いから行なっている取り組みです。

広々とした空間で自分の身体と向き合えるスタジオ

― 「気づき」ツールとしてシセイカルテを導入いただいたんですね。お問い合わせくださった背景や、導入の決め手になったポイントも教えてください。

久永様:スタジオ立ち上げにあたって「気づき」をいかにサポートするか考えているときに、姿勢を見える化できるツールがあればいいなと思い、Webで検索してシセイカルテを見つけました。

実はもう1社、元々名前を知っていた姿勢測定ツールがあり、導入時には比較検討しました。お値段はそちらの方がリーズナブルだったので、安いほうがいいのでは?という意見もあがっていました。ですが、シセイカルテのほうが2回目以降の測定時に過去の姿勢との比較がしやすいことが最大の決め手となり、シセイカルテに決めました。

シセイカルテは、撮影の日付、ポーズの名前がわかりやすく保存されて、「前々回の腕上げポーズと今回の腕上げポーズを比較したい」というときにとても簡単に比較できます。もちろん、写真の比較をしたいだけなら、ツールを導入しなくてもできないことはないですが、写真をファイルごとにポーズ名と撮影日が分かるようにリネームして、それをお客様ごとにリスト化して…と、毎回結構な工数がかかりますよね。ただでさえやることがたくさんある中で、インストラクターはそういった作業よりもお客様に向き合う時間を増やしてほしいですし、シセイカルテの機能面を考えると全然安いと思いましたので、導入を決めました。

シセイカルテの比較画面。比較対象の日付はプルダウンで変更可能。ポーズごとに並べて比較ができる。

現状把握と方針の策定、その後の定期評価に活躍

― シセイカルテはいつ、どのように活用されていますか?

久永様:初回の体験時と、その後の定期評価で活用しています。

まず体験の流れでいうと、レッスン前にカウンセリングを行い、お客様のライフスタイルや心身の状態、どうしてピラティスに興味を持ってくださったのかをヒアリングします。そこで姿勢に課題感を感じていらっしゃる方であれば、そのままわくわくした様子で姿勢分析を受けてくださいますし、「身体の不調が気になる」等、特に姿勢の話がでなかった場合にも、心身の不調と姿勢の関連性についてお話しした上で、姿勢分析に移っています。

前提として、姿勢を直すことはピラティスの目的ではなく、最大のゴールは「元気に過ごせる心身の状態を作ること」です。ですが、姿勢は身体のパフォーマンスに関連がありますし、美しい姿勢ですごくネガティブな人、やる気がない人があまりいらっしゃらないように、心の状態とも相関関係があると思います。姿勢はベストな心身の状態を作る上で指標の一つであり、身体の状態、日々の過ごし方の結果の一つです。まずは現状をインストラクターとお客様がお互い客観的に正しく把握し、今後のレッスンの方針を立てるために姿勢を測定する旨を説明しています。

姿勢を撮影すると、本人が気づいていない課題に気がつける場合もあります。例えば、「猫背が気になっている」という方の姿勢を撮影してみると、そもそも骨盤の位置が悪いので背骨を起こしづらそうだ、ということが分かったりします。それをインストラクターが口頭でお伝えするだけでは客観性に欠けていますので、シセイカルテで共通認識を持てるのが助かっています

2回目以降の定期測定は、そろそろ成果が出てきたな、とインストラクターが感じたタイミングで、大体2~3ヶ月おきに行います。レッスン時間を最大限確保したいこともあり、毎回の撮影はしていませんが、変化が出てきたタイミングできちんと変化を可視化することはお客様のモチベーションにも繋がりますし、良くなった点とさらなる伸びしろを確認してその後の方針をすり合わせるようにしています。2回目以降の撮影をしたときに前回の測定時からなんの変化もない…ということはこの1年活用してきて0件なので、私たちも姿勢の改善にコミットできているな、と一安心しています。

― 分析結果ではどこを重点的にお伝えされていますか?

久永様:「頭が前に出ていますね」など見るだけで分かるものは写真で、グラフの5段階評価のほうが伝わりやすいと思ったときはグラフを見ながらお伝えしています。写真が7割、グラフが3割くらいですかね。写真の中では、横から見た矢状面が一番姿勢の状態がわかりやすいので、説明ボリュームが大きいと思います。他に前屈のポーズも撮影するのですが、例えば撮影中に「身体、硬いんですよね」と気にされているお客様がいらしたとして、一括りに身体が硬いと言ってもかなり個人差があるんです。股関節は動きづらいが背骨は柔らかい人や、その逆もいらっしゃいますし。そういった情報もレッスンの方針を立てる上でかなり大事なのですが、口頭では伝わりづらいので、シセイカルテが活躍しています。

未来姿勢は割とさらっとお見せするのですが、お客様がドキッとされた様子で釘付けになっていることもあります。

2回目以降の測定時は、変化したポイントをお伝えしています。中でも、身体の知識がないと変化が分かりづらいポイントは、重点的に補足説明ができるように気をつけています。例えば、ストレートネックの改善は見た目にも分かりやすいですし、こうなっている状態が良い状態だ!という共通認識があります。一方で、骨盤の傾きや位置が改善された、というのは身体の知識がないと分かりづらいですし、そもそも改善されると何かいいことあるの?どれがいい状態なの?という方も多いと思います。なので、「骨盤の位置よくなってますよ!」「骨盤が背骨を支えているので、その位置が改善されたのはすごく価値があることですよ!」という説明には特に力を入れるようにしています。

― KLAR様では点数機能は非表示にしているとお伺いしました。

久永様:そうですね。最初は使っていたんですが、点数というのは良くも悪くもインパクトがあり、他のポイントに目が行きづらくなってしまうことに気が付きました。例えば、1回目も2回目も姿勢スコアが70点だった、という場合、多くの人は「何も変化がなかったんだ」と捉えてしまうでしょう。でも絶対そんなことはなくて、同じ70点でも、内容の違う70点が無限にありえると思っていて。必ず70点の内訳に変化が起こっているんです。KLARでは「自分の姿勢が70点である」という気付きを得てほしいわけではなく、あくまでその内訳、例えば横から見てここが前に出ていたのが改善されましたね!ということにフォーカスしてほしいので、今は非表示にして使っています。

姿勢改善にコミットするという覚悟を持ったスタジオの良きサポートツール

― シセイカルテを1年間活用してみていかがでしょうか?

久永様:対お客様への利用でいうと、導入時に期待していた通りに客観的な説明を実現できていて、助かっています。お客様の反応としても、AIを使った姿勢分析の体験をしたことある方はあまりいらっしゃらないので、皆様興味深そうに受けてくださいます。

ピラティスは姿勢改善がゴールではありませんが、指標のひとつとして重要視しています。姿勢改善にコミットするという覚悟のあるスタジオさんであれば、それがお客様にも伝わりやすい形で可視化されるシセイカルテの活用は、必ずお客様のモチベーションや満足度の向上につながると思います。

また、社内でインストラクター同士のフィードバックにも活用できることが分かりました。私たちは週に1回の会議で、それぞれの担当のお客様について他のインストラクター目線での意見交換をする場を設けているのですが、分析結果、比較画面が確認しやすいので、直接担当していないお客様の状態も把握して、意見を述べ合うことができています

そして、導入して終わりではなく、サポート担当の上羽さんと定期的にお打ち合わせさせていただいています。上羽さんのほうで、私たちがどれくらいシセイカルテを活用しているかをいつもウォッチしてくださっているので、継続して使い続けないと、と気の引き締まる思いです。その他日常的なお問い合わせの際にもクイックにレスポンスもくださっているので、ありがたいです。

左:KLAR 久永様 右:Sapeetサポート担当上羽

― 今後シセイカルテに期待することを教えてください。

久永様:KLARでの活用でいうと、これ以上シセイカルテに求めている機能やサポートはないですね。現状に満足しています。

ピラティス業界全体でいうと、インストラクターの教育ツールとして、ケーススタディとしての活用がもっと広まってもいいかもしれませんね。どのインストラクターも最初はひよこの時期がありますが、一人でお客様を担当するようになると、客観的なアドバイスを得る機会がどうしても少なくなりがちです。そんなとき、シセイカルテで都度記録を残すことで、社内のベテランインストラクターにフィードバックを仰ぎやすくなると思います。何なら、シセイカルテさんに分析結果と自分が重点的に説明したポイントを送ったら、都度自分の説明に対するフィードバックが得られるような仕組みができると、若手スタッフの成長速度や説明の精度向上にも寄与し、業界全体のレベルが底上げされる一助になるのでは、なんて思います。

おわりに

久永様、今回は取材にご協力いただきありがとうございました。
ピラティススタジオKLAR様は、お客様の気づきを作るためにあらゆる工夫を凝らし、お客様の心身の改善にコミットするという覚悟を持たれたお客様ファーストの素敵なピラティススタジオ様でした。今後もシセイカルテが「気づき」のサポートツールとして活躍できるよう、私たちも尽力してまいります。

下記にホームページ情報を記載しております。興味のある方は、ホームページをチェックしお問い合わせください。

<ピラティススタジオKLAR様 HP>
https://pilatesklar.jp/

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お話を伺った方

ピラティススタジオKLAR
インストラクター 久永 健太 氏


大学院卒業後、ピラティスを通して自分の身体の可能性を高めていくことが周りの人への還元にもなることに魅力を感じて大手ピラティス会社に入社。脳梗塞を経験した高齢の方から、アスリートまで様々な方のセッションを担当。本部勤務を経て退職後、インストラクターとして独立。Pilates Klarを立ち上げる。

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