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健康の数値化に姿勢分析を加え、新たな会員サービスへ ― 株式会社タニタフィッツミー様

タニタフィッツミーは、健康総合企業タニタがプロデュースする、女性専用30分フィットネスです。2024年4月よりAI姿勢分析「カルティ シセイカルテ」(以下「シセイカルテ」)を導入し、会員様向けイベントで活用しています。

その導入背景や活用方法、効果について、運営部 部長である坂本様にお話を伺いました。

健康の「見える化」をさらに進める姿勢分析の導入

― シセイカルテ導入のきっかけを教えてください。

坂本様:ある展示会でシセイカルテを見て、興味を持ちました。タニタでは従来から健康状態を見える化することを大切にしていて、タニタ独自の測定機器も活用しているのですが、姿勢を分析して結果を可視化できるという点で、当社のサービスと親和性があると思いました。

シセイカルテの利用経験がある方にも話が聞けて、当社で利用のイメージも湧いたので、そのまま導入を進めました。初年度は、各店舗でシセイカルテを用いた姿勢分析イベントを実施する形で運用しました。

―本部様で1アカウント契約し、イベントのある店舗に順番に貸し出すような形で活用いただいていますね。各店舗で導入プロセスや工夫された点を教えてください。

坂本様:シセイカルテの撮影・分析自体は簡単なんです。この1年間、直営6店舗でイベントを実施してきましたが、必ず初日は私が直接店舗に赴いてレクチャーしています。2日目以降は現場に任せる形をとっていて、この初日の直接指導が工夫したポイントですね。スタッフも一度経験すれば抵抗感なく活用してくれています。

もちろん、オペレーションの最適化に試行錯誤はしました。例えば、タブレットをスタンドで固定して撮影することも検討しましたが、お客様の身長に合わせて撮影距離の調整が必要なため、結果的にスタッフが手持ちで撮影する方がスムーズであることがわかりました。

また、分析結果はQRコードでの共有を基本としています。ただ、当社のお客様は60歳前後の方が多いため、QRコードの読み取りに不慣れだったり、後で結果を見返す方法が分からない方もいらっしゃいました。その点は重点的に操作を説明するなど、フォロー体制を整えました。

会員様とのコミュニケーションツールとしての活用

― イベントの詳細や、具体的な流れを教えてください。

坂本様:事前予約制で、当日は2枚の姿勢写真を撮影し、その場で分析結果をお渡しするという運用で行っています。

最初は3店舗ほどで無料イベントとして試験的に実施し、イベント運営に慣れたところで有料イベントへと移行しました。姿勢分析は初めての体験で興味を持ってくださる方も多く、有料化後も非常に人気があり、事前予約の枠はすぐに埋まりました。ある店舗では3日間のイベントで約120名様に実施できたほどです。

現在は分析結果の説明として、未来姿勢で分かる脂肪がつきやすい筋肉などを中心に、「この筋肉を鍛えましょう」「当店のマシンではこちらがおすすめです」などアドバイスをお伝えしています。

料金設定も工夫しています。会員様は500円、一般の方は1000円という設定にし、会員様がご友人と一緒に参加される場合は2名で500円になるという「フレンド割引」を導入しました。まだ利用者は少数ですが、会員様自身が初回イベントを体験されたことでご友人を誘いやすくなったと思いますので、今後ご利用が増えることを期待しています。
今後は各店舗で半年に一度程度のペースでイベントを開催していければと考えています。

今のままではなってしまうかもしれない未来姿勢を3Dアバターで表現。筋肉が硬くなりやすい部位、脂肪がつきやすい部位が表示される

― お客様やスタッフ様の反応はいかがですか?

坂本様:ほぼすべてのお客様に大変喜んでいただいています。分析結果のコメントが非常に的確だと好評です。「通っている整体でも同じことを言われる!」等納得される方が多く、スタッフの負担が少ない上に、信頼度が高まるという効果がありました。

特にグラフの部分や前後左右の傾きの数値を熱心にご覧になる方が多い印象です。Aランクが出ると大騒ぎになるほど盛り上がります。文章よりも視覚的に「何が悪いのか」「何が良いのか」が分かりやすいため、説明もしやすく、お客様との会話のきっかけにもなっています。

体重測定と同様に、数値化されることで姿勢への意識が高まり、改善意欲につながっているようです。もちろん、予想よりも姿勢評価が低くて落ち込まれる方も一部いらっしゃいますが、改善のモチベーションにしていただけるよう、スタッフがサポートしています。

シセイカルテでは姿勢スコアと、同世代で比較したA~Fのランクに加え、姿勢のずれ度合いが分かりやすくグラフ表示される

― 導入によって得られた効果はありますか?

坂本様:会員様向けの姿勢分析イベントという新たな取り組みを始められたこと、お客様と会話するきっかけになるというコミュニケーション面での効果も大きいです。ある地域では、広告を掲載したところ約40名様にご来店いただき、そこから体験やご入会につながるケースもありました。

特に当社のお客様は、スタッフと話をすることに価値を感じてくださる方も多いので、コミュニケーションのきっかけ作りとして非常に有効なツールだと感じています。信頼しているスタッフから情報を得られることに価値を見出していただいています。

この1年は主にシセイカルテに対するお客様の反応を見る期間でしたが、概ね好評だったため、今後はより詳細なカウンセリングにつなげる等、活用の幅を広げていきたいです。

全店舗への展開と定期的なカウンセリングへの活用を目指して

― 今後シセイカルテについて期待することや、さらに広げていきたい用途はありますか?

坂本様:機能面では、世代別やランク別で蓄積されたデータの分析ができると、利用者様の励みになると思います。例えば、「同年代でこのランクの方は何名いらっしゃいます」といった情報や、「今回のイベントではAランクが何名出ました」というような比較できる指標があるとより効果的だと感じています。

当社の目指す活用としては、1店舗に1アカウントを配備し、例えばチラシなどに掲載して新規集客につなげられると嬉しいですね。月1回実施しているカウンセリングをより充実させるために、シセイカルテの歩行分析機能なども含めた総合的なサービスを提供できればと考えています。

また、来年度はフランチャイズ店向けに集客の提案として、骨の元気度測定機器などと同様にレンタル形式で案内することも検討しています。過去10年間ほとんど変更のなかったレンタル機器のラインナップに、新しい風を吹き込むことができると期待しています。
将来的には、分析結果と連動させて当店オリジナルのトレーニング動画や推奨エクササイズを紹介できるようにしたいと考えています。姿勢分析を通じて課題を発見し、それに合わせたトレーニングメニューを提案することで、会員様の健康増進とサービスの付加価値向上につなげていきたいです。

シセイカルテには歩行分析機能も搭載されている

おわりに

坂本様、貴重なお話をありがとうございました。タニタフィッツミー様は、健康管理の数値化という強みに姿勢分析を加え、会員様の健康意識向上に取り組まれています。今後もシセイカルテは、お客様のモチベーション向上や新たな気づきにつながるサービスを提供できるよう、尽力してまいります。

下記にホームページ情報を記載しております。興味のある方は、ホームページをご覧いただきお問い合わせください。

<タニタフィッツミー様 HP>
https://www.tanita.co.jp/fitsme/

 

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お話を伺った方

株式会社タニタフィッツミー 運営部
坂本 光二 様


前職は建設業をしていたが、非常に忙しい日々が続き、自分自身の健康状態が気になってきたころに知人から誘われ、健康総合企業タニタのグループであるタニタフィッツミーに入社。 新規出店の部署を経て、現在の運営部でFC店、直営店の管理・運営を担当しており、日々新たなサービスやイベントを模索している。

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