TOPPAN株式会社は、印刷技術を基盤としながら「情報コミュニケーション」「生活・産業」「エレクトロニクス」の3分野で幅広い事業を展開しています。
健康経営の一環として毎年社員向けにヘルスケアイベントを開催しており、2025年は「転倒労災の防止」を目的としてシセイカルテを導入いただきました。
導入の背景や、実際に活用してみたご感想などを、情報コミュニケーション事業本部 総務部の高橋様、木村様、渡辺様にお伺いしました。
当事業本部では、毎年健康経営推進の一環として社員向けのヘルスケアイベントを開催しています。今回のイベントでは「転倒労災の防止」を主要テーマに掲げ、より効果的な対策を検討していました。
その一環として、体力測定とともに「姿勢」に着目したアプローチを採用することになりました。これは、前年に実施したAI歩行診断が社員から好評を得たことに加え、姿勢の悪化が転倒リスクを高めると言われていることが背景にあります。具体的には、猫背や前傾姿勢などの姿勢不良は重心のズレを引き起こし、バランス感覚や足の踏ん張りが効かなくなることで転倒しやすくなる傾向があるためです。
シセイカルテは、分析後すぐにレポートを確認できる手軽さや、単なる現状分析にとどまらず具体的なアドバイスも含まれている点が評価され、導入を決定しました。さらに、「AIなど最新の技術を積極的に取り入れるのが当事業本部らしく、社員にも興味をもってもらえる」という期待もありました。
今回のヘルスケアイベントは1ヶ月間隔で2日間にわたり実施し、延べ454名の社員が参加しました。初回から約1ヶ月後に2回目の測定を実施することで、継続的な健康意識の醸成を目指しました。当日の運営は7〜8名体制のシフト制で対応し、各日11時から16時までの時間帯で、社員は業務の合間に自由に参加できる形式をとりました。
会場には大きく分けて「AI姿勢分析コーナー」「体力測定コーナー」「スポーツ専従社員によるアドバイスコーナー」の3つを設置しました。
姿勢分析コーナーは4レーンを設け、各レーンにタブレット端末を準備し、各参加者に正面と横からの2枚の姿勢写真の撮影を行いました。4レーンに分けたことや、分析完了後、シセイカルテからQRコードを読み取って参加者自身のスマートフォンで結果を確認してもらったことで、人の滞留を防ぎながらスムーズに運営ができました。
体力測定コーナーでは、握力や立位体前屈、閉眼片足立ちなどの老若男女問わず取り組みやすい基礎的な体力テストを実施しました。測定結果は事務局で作成したオリジナルの専用シートに記録し、全国平均と比較できるよう「シール貼り」を行うことで、参加者同士で楽しみながら自分の体力を客観視できるよう工夫しました。アドバイスコーナーでは、スポーツ専従社員がストレッチ講座など専門知識を活かしたレクチャーを担当しました。
多くの参加者から「ビジュアルで姿勢を客観視できる」「将来の姿勢が表示されるのが面白い」といった好意的な反応が寄せられました。特に「将来こうなってしまうのか」という気づきが話題となり、姿勢改善への関心の高まりを実感することができました。
イベント後のアンケートでは、「姿勢や体力を見直すきっかけになったか」という質問に対し、9割以上の参加者が「なった」と回答し、全体的な満足度も非常に高い結果となりました。具体的な感想としては、「姿勢の数値を客観視できた」「体の歪みや将来の姿が見えて日々の意識が変わった」「初めての経験で楽しめた」といったポジティブな意見が多く寄せられました。
さらに、継続的な意識づけを目的に、1回目と2回目の測定の間にストレッチ等の改善アドバイスをテーマにしたメルマガを配信し、日常的な健康意識の向上をサポートしました。2回とも測定を受けた社員は85名にのぼり、「前回より良くなった」「少し悪化してしまった」といった個々の変化を実感する機会が提供され、健康意識向上が一時的なものに終わらないように工夫しました。
シセイカルテの良さは、何と言ってもビジュアルで自分の姿勢を客観視できる点ですね。普段見ることのない全身の姿勢をその場でレポートとして確認できますし、QRコードで読み取れば、後から自分のスマートフォンでじっくり振り返ることも可能です。この手軽さは参加者にとても好評でした。
また、年齢を問わず誰でも気軽に参加できる点も大きなメリットです。実際、様々な年代の社員が興味を持ち、積極的に参加してくれました。特に姿勢のバランスが崩れることが転倒リスクにつながるという事実を視覚的に実感することで、健康意識の向上にもつながりました。
運営にあたってのポイントとして、今回4アカウントを準備してレーン分けしたのは混雑緩和に効果的でした。撮影者・被撮影者の立ち位置を養生テープでマーキングしておく、タブレット端末の充電器を常に手元に用意しておくといった細かい準備が円滑な運営のために大切だと感じました。また、事前に入力する基本情報は、社員番号、生年、カタカナ名、身長といった必要最低限に絞ることで、大人数の対応がスムーズになりました。
さらに、特定の時間帯に参加者が集中することもあるため、スタッフの配置は状況に応じて柔軟に調整できるようにしておくと良さそうでした。さらに、服装についても事前に「スカートよりパンツの方が測定がしやすい」と伝えておくと、当日の測定がより正確に実施できると思います。
TOPPAN株式会社では今後もこのような取り組みを継続し、定期的な姿勢測定を取り入れたヘルスケアイベントの実施を検討しています。今回シセイカルテは、そんな健康経営の一環として効果的に活用できました。
高橋様、木村様、渡辺様、貴重なお話をありがとうございました。
今回の取り組みが、社員の健康意識の向上や日々の習慣改善の一助となり、今後の健康経営に貢献できたなら幸いです。シセイカルテは今後も企業の健康経営をサポートし、従業員が楽しく参加できる健康づくりのパートナーとして、皆様の取り組みを支援してまいります。
下記にホームページ情報を記載しております。興味のある方は、ホームページをご覧いただきお問い合わせください。
https://www.toppan.com/
お話を伺った方
TOPPAN株式会社 情報コミュニケーション事業本部
総務部 高橋 様・木村 様・奥山 様
TOPPANデジタル株式会社
総務部 渡辺 様
TOPPAN株式会社は印刷技術を基盤に、パッケージング、セキュリティ、デジタル変革支援、半導体関連製品など幅広い事業を手がけ、グローバルに展開しています。
「ふれあい豊かでサステナブルな社会」の実現を目指し、イノベーションを通じて社会課題の解決に取り組んでいます。