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接骨院・整骨院は保険審査も経営も厳しい?今後も経営を続けるための対策方法

接骨院・整骨院の経営が年々厳しい状態に追い込まれているということをご存知でしょうか。本記事では、なぜ接骨院・整骨院の経営が厳しくなっているのか、厳しい経営状況を生き抜くためのポイントを解説します。

接骨院・整骨院の経営は年々厳しい状態に

そもそも接骨院・整骨院の経営が厳しい状態にあるということに、あまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。まずは、現在の接骨院・整骨院の経営が厳しい状況にあるということについて解説します。

接骨院・整骨院の廃業が後を絶たない現状

2019年に行われた株式会社帝国データバンクの「整骨院・療術・マッサージ業者の経営実態調査」では、2016年以降倒産件数が増加傾向にあり、その中でも2018年における整骨院・療術・マッサージ業者の倒産件数は2000年代でもっとも多い85件に昇ったというデータが明らかになりました。

倒産件数が増える前である2015年の倒産件数は38件のみだったことから考えると、2018年度の倒産件数は約2.23倍にまで膨れ上がったことになります。

2015年以降急成長中の整骨院・接骨院チェーンとして知られていた「MJG接骨院」が2020年4月には自己破産申請をしたこともあり、今や接骨院・整骨院の廃業は珍しいことではなくなりました。

柔道整復師の数は増える一方

接骨院・整骨院の廃業が後を絶たない一方で、接骨院・整骨院に就業したり開業したりする柔道整復師の数は年々増えています。厚生労働省が2018年に行った「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」調査では、2018年時点では73017人と過去最高人数を記録しており、前年度より7.2%増えたことが明らかになりました。

1998年に厚生労働省が柔道整復師専門学校の規制緩和を行ったことで柔道整復師養成施設として認可された専門学校などの数が増え、1998年には14校だった養成学校は2011年に104校まで増えました。これに伴い柔道整復師の増加率は他の国家資格であるあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師よりもやや高い傾向にあります。

接骨院・整骨院の経営が厳しい理由

接骨院・整骨院を取り巻く現状について解説しました。しかし、何故これらの現状が接骨院・整骨院の経営を厳しくしているのか、想像がつかない方もいるのではないでしょうか。どうして接骨院・整骨院の経営が厳しくなっているのかを解説します。

接骨院・整骨院の飽和

2018年に厚生労働省が行った「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」調査の「就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所 」では、接骨院・整骨院の数が年々増えており、2018年時点では前年度よりも2053件増加して50077件が接骨院・整骨院として開業していることが明らかになりました。この数は2021年度10月時点のコンビニ数55938件数とほぼ同じと考えると、接骨院・整骨院の数が多いことをイメージしやすいのではないでしょうか。

接骨院・整骨院は2012年以降、2年おきに2000~3000件程増加していることから、町の接骨院・整骨院として新規開業する柔道整復師の数は年々増え続けていることがわかります。接骨院・整骨院の数が増え続けることで経営面での競合他院が増え、差別化が困難になったことも接骨院・整骨院の経営が厳しくなった理由の1つです。

保険診療費(療養費)の減少

接骨院・整骨院で扱っている骨折、脱臼、捻挫、挫傷などの症状では保険が適用され、この保険適用額を療養費と呼びます。2016年に厚生労働省が行った「柔道整復の施術に係る療養費に関する現状と課題」調査では、柔道整復における療養費が年々減少していることがわかりました。これはつまり保険診療での施術数が減少していることを意味しており、脱臼、捻挫、挫傷などの症状しか扱っていない接骨院・整骨院は、年々収益が下がっているということです。

また、柔道整復においては保険診療の不正請求が相次いだこともあり、療養費請求の審査が年々厳しくなっているため、さらに療養費は減少していくものと考えられます。

競合他院・民間資格サロンの急増

2016年に厚生労働省が行った調査では、全国にある整体院、接骨院・整骨院、鍼灸院、マッサージ店の総数が13万6000件以上であることがわかりました。2021年10月時点でのコンビニ総数が5万5000件程であることから、整体院、接骨院・整骨院、鍼灸院、マッサージ店の総数が明らかに多いと想像つくのではないでしょうか。

接骨院・整骨院が増えるのと同じようにあん摩マッサージ指圧を扱う治療院や鍼灸院の数も増えており、それに加えて一般的なマッサージ店やカイロプラクティック院も増加しています。

料金を安価に設定しているマッサージ店も珍しくなく、疲労回復目的であればリーズナブルですぐに受けられて敷居が高くないマッサージ店に来店する方も増えており、接骨院・整骨院への来院者数が減少しつつあるのも接骨院・整骨院の経営が厳しくなっている理由です。

接骨院・整骨院が厳しい経営状況を生き抜くためには

接骨院・整骨院の経営が何故厳しい状態になっているかをお分かりいただけたのではないでしょうか。では接骨院・整骨院がこの厳しい経営状況を生き抜くためには、どうしたらよいのでしょう。経営状況を生き抜くための具体策を5つご紹介します。

売上データや課題を明確にする

接骨院・整骨院の経営者は院長である柔道整復師であることがほとんどですが、施術に関する勉強はしても、経営の勉強はあまりせず、最低限のみパソコンで行うアナログな経営管理をする傾向にあります。確定申告のために最低限の収益管理や経費管理は行ったとしても、患者さんひとりあたりの施術単価や月間の売上数、患者さんのリピート率、顧客管理などは行っていない接骨院・整骨院がほとんどです。

これらのデータを把握しなければ経営改善は難しいため、まずは自院の現状はどういう状態なのかを把握するために、さまざまなデータを客観的なデータとして数値化し、その上で課題を明らかにする必要があります。

他院との差別化ポイントを明確にする

自分が経営する接骨院・整骨院と他の治療院で何が違うのかを明確にし、コンセプトをきちんと打ち出すことも経営改善に繋がるポイントです。接骨院・整骨院と一口に言っても、40代以上の方向けの接骨院・整骨院なのか、女性向けの接骨院・整骨院なのか、疲れた身体をリフレッシュするための接骨院・整骨院なのかとさまざまな違いがあります。

他院と自院の差別化ポイントを明らかにすると、どういったメニューが必要なのか、どういう形で集患するのがよいのか、どう接客すべきなのか、どんな内装にすべきなのかなどさまざまな点において改善すべき点が明らかになるため、経営改善をしたいのであれば他院と自院の違う点や強みを明確にすべきです。

自費診療を導入する

保険診療での収益確保が難しくなっていることも経営が厳しい原因の1つであるとお伝えしました。これは言い換えると、保険診療ではない自費診療メニューを導入することで収益改善を見込むことが可能であるということです。

保険適用はされない自費診療メニューを導入する接骨院・整骨院も増えてきており、保険診療だけに頼らない経営方法が接骨院・整骨院全体に広まりつつあります。今後さらに療養費請求の審査が厳しくなることも予想されるため、なるべく早いうちから保険診療のみに頼らない収益化施策を導入することが必要になるでしょう。

集患施策を見直す

接骨院・整骨院の集患施策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ホームページ
  • エキテンやホットペッパービューティーなどのポータルサイト
  • チラシ
  • 看板
  • 口コミ
  • イベント
  • SNS
  • Googleマップ

集患施策として挙げた中で、実施している集患施策と実施していない集患施策があるのは当然です。しかし、実施している集患施策は自分の接骨院・整骨院に合った集患施策なのかどうかを見直す必要はあるのではないでしょうか。

ホームページ、チラシ、ポータルサイト、チラシのみを集患施策として実施している接骨院・整骨院が20代後半の女性を集患したいと考えても、20代後半女性に自院の情報を届かせるのは難しいでしょう。

この場合、20代後半女性が利用している事が多いSNSや口コミサイトに重心を置き、20代後半女性に届く形での情報発信をする必要があります。ホームページやエキテンの情報を充実させても、まずターゲット層に認知して貰わなければ意味がありません。

自院に来院する患者さんの情報や、来院してほしい方の属性を分析した上で集患施策を一度見直してみましょう。

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患者満足度を把握する

来院している患者さんが自院の施術やサービスに満足しているかどうか、考えたことはあるでしょうか。継続して来院しているから満足していると考えるのではなく、実際に自院についてどう感じているのかを把握することが重要です。

患者さんの満足度を把握することは実際に患者さんに施術の際に聞くだけではなく、ダイレクトメールやメルマガ、LINE公式アカウントなどさまざまな媒体で匿名アンケートを配信することでも把握できます。患者さんの満足度を把握すると、意外なところから改善すべき項目が見つかることもあるため、一度満足度調査を実施してみましょう。

接骨院・整骨院におすすめの自費診療メニュー

保険診療飲みに頼らず自費診療メニューを導入することも必要と先述しましたが、実際にどんな自費診療メニューを導入すればいいのかイメージがつかない方もいるでしょう。最後に、接骨院・整骨院に導入をおすすめする自費診療メニューをご紹介します。

鍼灸

接骨院・整骨院における柔道整復師と同様に、国家資格である「はり師」「きゅう師」が必須になる鍼灸は、自費診療メニューとして導入しやすい施術です。「はり師」「きゅう師」を取得する必要はありますが接骨院・整骨院と相性がよく、自費診療としての鍼灸だけではなく保険診療としての鍼灸を導入できるため、ただ自費診療メニューを増やすだけではないプラスαの要素を導入できます。

自費診療メニューとして美容鍼灸などを扱うことも出来るようになるため、今後女性を集患したいという接骨院・整骨院には特におすすめの施術です。

リラクゼーションメニュー

「疲労回復目的」の患者さんを集患したい接骨院・整骨院であれば、自費診療メニューとしてリラクゼーションメニューを導入するのがおすすめです。一口にリラクゼーションメニューと言っても多数あり、国家試験「あん摩マッサージ指圧」に分類される施術や、民間資格であるカイロプラクティック、アロママッサージ、リフレクソロジー、マッサージなど非常にさまざまな施術があります。

「あん摩マッサージ指圧」に分類される施術を提供する場合には新しく国家資格を取得する必要がありますが、民間資格である各種施術は資格取得にかかる金銭的コストと時間的コストを抑えて取得できるため、新しく自費診療メニューとして導入しやすい施術です。

骨盤矯正

「患者さんの身体の不調を根本から改善したい」という接骨院・整骨院におすすめな施術が、骨盤矯正です。骨盤や頸椎の歪みを整えることで全身の不調を改善する骨盤矯正では、疲労改善や姿勢改善、肩こり改善などさまざまな効果を期待できます。骨盤矯正は特に資格を保有していなくても実施できる施術でもあるため、近年安全性が問題視されています。

柔道整復師は身体や骨格のスペシャリストであるため、安全な骨盤矯正を提供できる事を強みにすることも可能です。応用例としては産後の骨盤矯正を取り扱うことで出産後の女性を集患することもできるため、女性を集患したい接骨院・整骨院にもおすすめします。

骨格調整

来院されている患者さんにデスクワークが多い方や姿勢の悪さが目立つ方が多い場合、骨格調整を自費診療メニューとして導入してみてはいかがでしょうか。骨格調整は骨盤周りの筋肉の強張りを緩めたり刺激したりすることで、腰回りを始めとする身体の各部位の歪みを整える施術です。首や肩、腰、背中のだるさや辛さを抱える方に効果的な施術であるため、デスクワーカーの方の疲労回復メニューとしても導入できます。また、全身のバランスを整えることで姿勢が綺麗になる効果も期待できるため、姿勢改善メニューとして導入することも可能です。

パーソナルトレーニング

柔道整復師という資格はパーソナルトレーニングと相性が良い事をご存知でしょうか。柔道整復師は医療従事者として認可された資格であり、解剖学や生理学などを履修した人体に精通している人であるという事の証明です。パーソナルトレーニングの目的は患者さんひとりひとりによって異なり、さまざまな目的を達成するためのトレーニングを実施するためには、筋肉の構造などを理解した上でトレーニング内容を組むことが重要です。

その上で、身体を動かせるコンディション調整とメンテナンスを行う必要があります。柔道整復師は本来、身体を整えて元の機能に復す業種とも言われているため、パーソナルトレーニングと接骨院・整骨院の相性はとても良いのです。

近年では「おうち時間」が流行しているため、自宅でできるトレーニングなどを中心にパーソナルトレーニングを提供してみるのも、自費診療メニュー導入案の1つです。

EMS治療

EMSは電流で筋肉を動かすことでインナーマッスルの筋トレをサポートする治療方法です。EMSは階段の昇り降りが辛い高齢者や肩こり・腰痛に悩む方、姿勢が悪い方、効率よく筋トレをしたい方、ダイエットをしたい方などさまざまな方に効果が期待できる施術であるため、幅広い年齢層を集患したい接骨院・整骨院におすすめできます。

EMSの導入は勉強自体は必須ですが資格を取得する必要はありません。この点では導入しやすい自費診療メニューですが、EMS自体は購入またはリース契約でレンタルをする必要があります。購入やリース契約でかかるコストを踏まえた上で導入するかどうか検討しましょう。

スポーツマッサージ

スポーツマッサージは本来、スポーツ選手の競技前後や競技中に怪我の予防、コンディション調整、パフォーマンス向上、疲労回復を目的として行うマッサージです。一般的なマッサージとは異なり、1つの筋肉を全体的にゆっくり細かく施術する優しいマッサージであるため、スポーツ選手だけではなく一般の方にもおすすめできる施術でもあります。

スポーツマッサージは筋肉への適切なアプローチが必須となるため、柔道整復師と相性が良い傾向にあり、接骨院・整骨院に導入しやすい自費診療メニューの1つです。

スポーツをする方向けのPRはもちろん、スポーツ選手も行うマッサージとして肩こりや腰痛に悩む方を集患するためのメニューとしても導入できるため、幅広い方を集患したい接骨院・整骨院におすすめできます。

【2021年度版】接骨院で自費メニューを取り入れる方法

まとめ

接骨院・整骨院の経営が厳しい理由と、厳しい経営を改善するためのポイントをご紹介しました。解説した中には各種データの数値化や患者満足度の把握、集患施策の見直しなど少しハードルが高い項目もあったとは思います。

しかし、今後さらに差別化が難しくなるであろう接骨院・整骨院の経営を続けるには欠かせない要素であるため、これらを実施した上で自費診療メニュー導入を検討してみましょう。

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