2022-09-27
ジムの開業に必要なことは?ジム開業まで必要なステップも徹底解説!
「フリーでスポーツトレーナーをしてきたけど、そろそろジムの開業も考えようかな…」
「ジムを開業したら儲かるのだろうか?」
「ジムを開業するためには何が必要なの?」
ジムの開業を検討している方の中には、上記のようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ジムを開業するために必要なコストから、開業に向けて準備すべきことを解説していきます。
目次
1. ジムを開業する際の選択肢は大きく2つ!
ジムを開業するには、自分自身が一からジムを開業する方法とフランチャイズに加入する方法があります。
そこで、ここではそれぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
自分でジムを開業する場合のメリット・デメリット
ひとつめの選択肢が、自分でジムを開業する方法です。
「ジムの開業」というと、この方法を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
自分自身でジムを開業する場合のメリットは、自由度にあります。
「どんなコンセプトのジムにするか?」
「どのぐらいの規模のジムにするか?」
「価格帯はどうするか?」
そういったことを全て自分自身で決めることができます。
一方デメリットは、個人で始めるとジムの知名度はほぼない状態からのスタートです。
そのため、ゼロから集客していく必要があります。
フランチャイズ加盟でジムを開業する場合のメリット・デメリット
ジムを開業するもうひとつの方法が、フランチャイズを募集している既存のジムに加盟して、オーナーとして開業する方法です。
フランチャイズとは、加盟することで、フランチャイズ本部からお店の看板やノウハウとして確立されているサービスを使う権利をもらう方法です。
その権利をもらう分の対価を、加盟金としてフランチャイズ本部に支払う仕組みになっています。
この方法のメリットは、既存のジムの看板を借りられるので既に知名度があり、ゼロから集客する必要がないことです。
また、ある程度確立されたビジネスモデルを活用して経営でき、そのノウハウや知識を手に入れることができます。
一方、デメリットとしては自由度の低さがあります。
自分で開業する場合にはジムのコンセプトは自分で決められましたが、ブランディングやコンセプトは本部に準じる形になります。
また、他のフランチャイズ店舗や本部において何か問題が発生した場合、同じようにマイナスの影響を受ける可能性もあることもデメリットのひとつです。
フランチャイズについてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
2. ジム開業に必要なコストは?
ジムの開業にはどのぐらいのコストが必要になるでしょうか?
ジムを開業する上でかかる費用は、「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」の大きくふたつに分けることができます。
それぞれがどのようなコストで、どのぐらいのコストがかかるのかをひとつの目安としてお伝えしていきます。
ジムの開業当初に必要な「イニシャルコスト」
「イニシャルコスト」とは、ジムの開業に必要な初期費用のことです。
主に物件を最初に準備するのに必要な費用や、マシン代になります。
そのためイニシャルコストは、どこに開業するか・どのぐらいの規模のジムを開業するかによっても大きく異なります。
自分自身で開業する場合、規模を縮小し小さなジムを経営するのであれば、300〜500万円ほどの資金でも開業は実現します。
フランチャイズ加盟による開業で、おおよそ250~3,000万円ほどです。
加盟金や出店時に必要な資金は、フランチャイズ本部によって大きく幅があるので、ぜひ調べてみてください。
ジム開業後、運営していくのに必要な「ランニングコスト」
「ランニングコスト」とは、ジムを開業したあと運営していくのに必要なコストのことです。
ランニングコストは、大きく固定費と変動費に分けることができます。
固定費は、家賃や人件費など。
基本的には下げられず、毎月かかるコストです。
フランチャイズで開業した場合、ここにフランチャイズ本部へ毎月支払う加盟金が加わります。
変動費は、集客などの広告費用、水道光熱費など、毎月変動するコストのことをいいます。
ジムにシャワーや銭湯を設ける場合は、水道光熱費も高くなります。
家賃やジムの設備にもよるので一概には言えませんが、目安として70~80万円のランニングコストがジム経営には毎月かかります。
3. ジムの開業に必要な4つのステップ
それでは、フランチャイズ加盟ではなく自分でジムを開業するためには、具体的にどのようなステップで考えていけばいいでしょうか。
ここでは、以下の4つのステップに分けてジムの開業に向けて必要なことをお伝えしていきます。
- 開業するジムのコンセプトを決める
- ターゲットを決め、集客の見通しを立てる
- 開業物件・料金設定を決める
- 事業計画書にまとめ、利益が出るか見通しを立てる
STEP1 開業するジムのコンセプト・ターゲットを決める
まずは、どのようなジムを開業するかジムのコンセプトを決めていきましょう。
「ジム」と一言で言ってもさまざまなジャンルがあります。
総合型のフィットネスクラブもあれば、個人に寄り添って指導をするパーソナルトレーニングジム、24時間営業のジム…
これまでのご自分の指導経験・接客経験などと照らし合わせながら考えていきましょう。
あわせて、コンセプトに合致するようなターゲットを決めていきましょう。
本格的なトレーニング指導をするジムであればトレーニングやからだへの意識が高い人がターゲットになりますし、運動が苦手な人でもトレーニングに親しみを持ってもらえるような丁寧な指導をするパーソナルジムであれば、運動不足を感じている主婦などがターゲットかもしれません。
STEP2 ジムを開業する物件を探し、集客の見通しを立てる
次に、STEP1で考えたコンセプトやターゲットに合致する物件を探しましょう。
大型のマシンやフリーウェイト機材を置くようなウェイトトレーニングを目的としたフィットネスジムの場合、床に大きな荷重がかかるためコンクリート造の建物である必要があります。
一方で、ヨガスタジオや、音のそれほど大きくない機材を使ったトレーニングを行うパーソナルジムの場合は、商業利用可能のマンションの一室などでも開業できるでしょう。
また、安定して集客ができるためには、近隣にターゲット層が一定存在する必要があります。
近くに同じようなコンセプトのジムがあるのであれば全く同じコンセプトのジムを出しても集客は見込めないでしょう。
ですので、STEP2の物件次第で、STEP 1のコンセプトやターゲットは何度も練り上げていきましょう。
STEP3 コストを算出し、売り上げ計画を立てる
物件を探したあとは、コンセプトやターゲットに合わせてマシンを用意していく必要があります。
ここまでたどり着けば、ある程度イニシャルコスト・ランニンングコストが見えているはずです。
初期費用がどのぐらいかかりそうか、月々の運営費用はどのぐらいかかりそうか…
それらのコストを算出していきます。
また一方で、売り上げ計画を立てます。
出店しようとしている地域の人口、住んでいる人の属性、近隣の競合の状況などから、どのくらいの会員数が見込めるかを概算していきます。
そこから会員数獲得の目標値と料金設定を決め、コストを賄えるだけの売り上げが立つかどうか、計画を立てていくのです。
STEP4 事業計画書にまとめ、利益が出るか見通しを立てる
ジムを開業するときは、銀行などから融資を受けて開業資金を集めるのが基本ですが、そのときに必要なのが事業計画書です。
そのため、最後にSTEP 1〜3を事業計画書にまとめていきます。
どのぐらいの売り上げが見込めるのか、その算出根拠はどのようなものなのか。
イニシャルコスト・ランニングコストがどのぐらいかかり、その結果どのぐらいの利益が見込めるのか。
しっかりとまとめながら、自分の事業の見通しを立てていきましょう。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
ジムを開業するには自身で開業する以外にもフランチャイズ加盟で開業するという方法があることや、開業に必要なコストにはどういうものがあるか、といったことを見てきました。
それらの情報を踏まえ、最後に、ジム開業に向けて考えるべきことを、コンセプトを決めるところから事業計画書に落とし込むまで、大きく4つのステップに分けてまとめました。
ジムを開業するときに抑えておきたい情報として、ぜひ参考にしてみてください。
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