2022-09-27
柔道整復師の平均年収は? 年収をあげるポイント・将来性も解説
「柔道整復師を目指したいけど、どのぐらい稼げるの?」
「柔道整復師って、将来性はどのぐらいあるんだろう…」
柔道整復師を目指したり、目指したいと考えている方で、そのようなことを疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、柔道整復師の平均年収や年収を上げるためのポイントや、資格を活用して働ける職場についてお伝えします。
目次
柔道整復師の平均年収は?
まずはじめに、柔道整復師の平均年収について、正社員・派遣社員・アルバイトに分けて解説していきます。
正社員の場合
柔道整復師として正社員で働いた場合、平均年収はおよそ364万円です。
日本の平均給与は、国税庁によると461万円なので、日本人の平均よりやや低い現状です。
新卒で柔道整復師の資格を取り就職した場合の初任給は、20〜23万円ほどと言われています。
就職先を選ぶ際には給与金額だけでなく、勤務時間や年間休日数などと給与額のバランスを照らし合わせて総合的に検討するとよいでしょう。
派遣社員の場合
派遣社員やアルバイトの場合、給与の支給は月給ではなく時給となります。
派遣社員の場合ですと、平均時給は1500円ほどと言われています。
そのため、1日8時間、月に20日働くとすると、
1500円 × 8時間 × 20日 × 12ヶ月 = 288万円ほどの年収になると計算できます。
アルバイトの場合
アルバイトの柔道整復師の場合、平均時給は1000円ほどです。
派遣社員と同じように計算をしてみますと、年収換算するとおおよそ192万円ほどが目安になります。
もちろん、東京都など一部の地域は最低賃金が1000円よりも高いので地域によって差がありますのでひとつの目安として覚えておくと良いでしょう。
柔道整復師の年収の上がり幅は?
柔道整復師の平均年収は364万円で、日本全体の平均年収よりはやや低い水準です。
しかし、給与の分布としては295〜715万円と幅広いため、経験年数やスキル、働き方などによっては、高い給与を得ることも可能といえるでしょう。
独立開業という選択肢もあります。
柔道整復師として働き、給与を上げるには?
それでは、柔道整復師として給与を上げていくにはどうすればよいでしょうか。
ここでは給与を上げていくポイントを4つご紹介していきます。
年収UPの方法① 歩合制で報酬を得る
給与の支給方法として、歩合制というものがあります。
歩合制というのは、成績や売上の実績・達成率に応じた金額を、給与に上乗せて支給する方法です。
歩合制を採用している職場ですと、自分の頑張りに応じて高い成績を収めることができたらその分給与に跳ね返って給与を獲得することができます。
年収UPの方法② 院長、エリアマネージャーへ昇格する
役職に就くのも、年収をあげるひとつの方法です。
接骨院・整体院などで経験・スキルを積み、院長やエリアマネージャーなどを任される立場になると、責任が伴う分、昇給できる可能性が高いです。
また転職する際にも、マネジメント経験があることはひとつのスキルとして評価され、次の職場での高年収に繋がりやすいです。
年収UPの方法③ 副業で副収入を得る
副業が認められている職場であれば、副業で副収入を得ることで合算して年収を上げる方法もあります。
柔道整復師の資格を活かす副業もよいですし、ご自分の得意なことで副業を始めてみるなど、
最近はフリーランス向けのマッチングサイトなどもありますので、うまく活用しながら副収入を得られるか挑戦してみてもよいでしょう。
年収UPの方法④ 機能訓練指導員として活躍の場を広げる
柔道整復師の資格を持っていれば、機能訓練指導員として働くことができます。
機能訓練指導員とは、主に介護施設などで高齢者の方に対して、健康維持を目的としたストレッチの指導や、筋力トレーニングなどを実施する職業。
高齢化の影響でニーズが高まっており、接骨院・整骨院で勤務した経験を活かして転職することで、収入がアップする可能性があります。
機能訓練指導員の平均年収・給料はいくら?年収アップのためのマインドまで解説!
柔道整復師の将来性は? 整骨院以外に資格を活かして働ける場所を紹介
柔道整復師の働く場としては整骨院や接骨院のイメージが強いですが、それ以外にも職場の選択肢は多くあります。
例えば介護関連施設、スポーツ分野に関わるトレーナー、リハビリ施設が挙げられるでしょう。
柔道整復師はさまざまな場面で活躍することができ、将来の選択肢は多方に広がっています。
ここでは、整骨院・接骨院以外に柔道整復師の資格を活かして働く場所として代表的な、介護施設・病院・スポーツトレーナーの3つをご紹介します。
資格を活かして働ける場所① 介護施設
柔道整復師の資格を活かして働ける場所のひとつに、介護施設があります。
介護施設は、機能訓練指導員という役職を各施設に1名以上配置しなければなりません。
柔道整復師の資格を持っていると、その機能訓練指導員として働くことができます。
機能訓練指導員とは、筋力低下防止や健康維持のためのトレーニングやレクリエーションを行う仕事。
どうすれば高齢者の筋力を高めることができるか、体力的に手術ができない人に対してもできるだけ健康に過ごす方法を専門的に提案できる仕事です。
資格を活かして働ける場所② 病院
病院も、柔道整復師の資格を活かして働くことのできる職場です。
病院で働いている柔道整復師の多くは、整形外科で働いています。
機能訓練やマッサージ処置を担当する整形外科もあれば、医師の補助的役割になるような整形外科もあります。
医師の診察を間近で見ることができるため、整骨院・接骨院では学べない知識を習得することができるでしょう。
資格を活かして働ける場所③ スポーツトレーナー
スポーツトレーナーも柔道整復師の資格を活かして働ける仕事です。
整骨院・接骨院で働きながら、院が契約を結んでいるスポーツチームに派遣される場合もありますし、個人的にスポーツ選手と専属契約を結ぶ場合もあります。
アスリートのコンデション調整や怪我の予防、外傷への救急処置だけでなく、リハビリテーションのような医療分野に関わる高度なケアを行うのが特徴的です。
自分の仕事が、アスリートやスポーツチームの活躍に貢献できるやりがいを感じることができるでしょう。
まとめ
この記事では、柔道整復師の平均年収と年収を上げるポイント、整骨院・接骨院以外にも広がる活躍の場所をご紹介し、将来性について見てきました。
柔道整復師の平均年収は364万円ですが、年収の幅は700〜800万円ほどまで広がっています。年収を上げる可能性は十二分にあり、4つの年収を上げるポイントをご紹介しました。
また介護施設や病院など、柔道整復師の資格を活かせる活躍の場をご紹介しました。
雇用形態やはたらく場所によって給与水準は変わりますが、どんな職場であっても大切なのは、より高い技術力・接客力を磨いていくこと。それが経験や評価となり、収入アップにつながっていくはずです。
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